実家に帰ってやっぱり田舎に住むのは無理ゲーと思った8の理由❷

住居

前回(と言っても結構前)の記事「実家に帰ってやっぱり田舎に住むのは無理ゲーと思った8の理由❶」の続きを書いています。

 

④大卒に見合った仕事はほぼ皆無

 

大卒に見合ったホワイトカラーの職業は公務員くらいでしょうか?

 

(銀行員やインフラ企業職員は基本転勤があり都市部に行く可能性があるので除外)

 

田舎での公務員は東京都庁に勤めている方以上に尊敬の眼差しで見られます。

 

しかも、田舎にて学生(この記事では高校まで)の間にあまり勉強してこなかった人たちにとって、役所というところは「頭のいい人が何かすごいことをしている」という神聖な場所ということになっています。

 

ちょっと所属してみればわかりますが、確かにプロジェクト単位でみればデカイことをしていますが、別に個人個人の仕事という点では別に大したことはしていません。

 

99%の人間は、誰でもできる運用(オペレーティング)業務に携わっています。

 

さらにはあまり知られてはいないことですが、田舎の公務員は部署によりますが激務です。特に福祉関係の部署(特に生活保護課)と建築関係等(許認可)の部署はキツイです。

 

最近は◯オパレ◯問題でも、許認可がザルだったんじゃないか?と騒がれていますが。

 

地元の役所の部屋の明かりの一部は、午後10時を過ぎても消えることはまずないです(今の電通より酷いかも・・・)

 

あと知っている人は知ってますが、公務員の残業代は残業の申請に基づき、上司の判断で支給されます。つまりは、上司が認めない限りは残業代は支給されないのです。

 

理由は残業代でさえ年度予算の中でやり繰りしなければならず、上司も積極的に残業代を支給しづらいのです(予算内で収まらなければ責任を問われます)。

 

だから公務員の勤怠管理は未だにハンコです。(←ザ・ショウワの筆頭)

 

安定した職業として、都会・田舎を問わず公務員は人気の職業ですが、基本クビにならないという安定の代償として様々な理不尽を要求されます。

 

いろいろ言ってきましたが、それでも田舎においてのステータスや給与水準は高い方なので、正規職員に関しては離職率は低めと聞いています。

 

ですので、大卒の人は地元に戻ってきたら必死で公務員試験を受け続けます(笑)。

 

給料の良い会社は当然ありますが、基本公務員以外で雇われ人として生きていくのであれば、時給800円生活が待っています(人口3万人程度の市町村を想定しています)。(→もう起業した方がいい!)

 

※ちなみに田舎の起業はメリットが結構あります。起業は相当珍しいことなので、会社を設立して人を1人でも雇う予定があれば、それだけで市町村長がお祝いに来てくれます(笑)。

 

⑤仕事の数が少なすぎ・・・失業すれば生活保護まっしぐら

田舎はただでさえ所得が低く、かつ仕事の数自体が少ないので、都会に行って稼ぐ能力がなければすぐに失業して貧困に陥ってしまいます。

 

ですので、生活保護受給者の割合は結構多いです。

 

※管理人も田舎の会社で総務をしていたとき、一定の確率でそういった社員(&親族)に遭遇しました。

 

しかも地元の最低賃金で1ヵ月働くのと同じくらいの生活保護費が支給されるので、働かない方がいいのでは?というバイアスが働きます。

 

生活保護受給者の「数」では大阪が多いですが、割合については地方のド田舎も負けてはいません。

 

ただ治安はいいです。滅多なことで事件は起こりません(だからこそそこそこの事件が注目を集めます)。

 

なぜならみんなで監視しあっているからで、少しでも変な真似をすると、すぐに誰がやったか(&どこの家の人なのか)が判明してしまい町中にその噂が広がります。

 

 

仕事について、高いスキルを求められる仕事は、都会の企業が担っています。

 

なので田舎の現地社員の業務スキルは低く、かつ、モチベーションも相当低いです。

 

ExcelのIF関数を使えるだけで神扱いです(笑)。

 

ですので悪いループにハマりやすいのが現実です。↓

 

モチベーションが低い

業務スキルが上がらない

仕事がつまらないので田舎で唯一のストレス発散場所パチスロ屋に給料の大半をに献上

お客様に価値を提供できない

貯金ゼロ

会社の業績が下がる

収入低下

会社の業績悪化で解雇され失業

収入ゼロ

スキルがないので転職できない、

貯金ゼロなので都会に出て行く金もない

さらには地方では低スキルでできる仕事の数も少ない

生活困窮→生活保護

 

 

⑥暑い地域・寒い地域=冷暖房費が都会と比べて半端ない

東京近郊は寒暖差がそれほどありませんが、北海道・東北などの寒い地域については冬の暖房費(電気代+灯油代)が半端ないです。

 

東京近郊はマイナスの気温になることは稀で、日中は10度近くに気温が上昇するので、暖房の設定温度は高めに設定できます。

 

しかし、田舎については日中でもマイナスの気温になっていることがあるので、設定温度はそんなに簡単に下げることはできません。

 

しかも灯油については、配達してもらうか、ガソリンスタンドに自分でポリタンクを持って行って入れてもらうか、いずれにしても相当の手間がかかります。

(これは都会の郊外でも同じですが・・・)

 

さらにガソリン価格が上昇すれば、必然的に灯油の価格も上昇します。

(しかも田舎の山間だと輸送費が相当かかっているので、18ℓ(1ポリタンク)あたりの価格は都会より高い時もあります。)

 

都会の人以上に、田舎の人は原油相場に敏感です(笑)。特に事業者は。

 

夏については、このご時世北海道以外どこに住んでも暑いので(もう少ししたら沖縄が避暑地になるかも?)、冷房費についてはどこに住んでもたいして変わりません。

 

⑦都市ガスとプロパンガスとの差が半端ない

 

都市部に住んで一番びっくりするのがガス代です。

 

都市ガスとプロパンガスとの差がすごい。

 

プロパンガスはぼったくりのように見えてきます。

 

基本料金だけで都市ガスの2倍はありま

 

管理人は毎日シャワーを浴びているのですが、それだけで月々のプロパンガス代は5,000円は下らない請求額となっていました。

 

 

それに引き換え、現在の都市部マンションは(月額賃料40,000円程度ですが)、同じようにガスを使っていても月々2,000円程度の請求額です。

 

プロパンガスって、ホント高いですね〜(水野晴郎 風w)

 

本当に田舎のガス代は高コストです(怒)。

 

皆さん、田舎暮らし最高〜って言っている地方移住リア充組(仮)に騙されないでください!

(高収入スキルがあれば別ですよ)

 

 

⑧実は田舎の物価は高い!

野菜や魚は新鮮で安い(物流費がかかってないから)ですが、ほかの物は都会より絶対額でも相対額でも高いです。

 

やはり輸送費がかかっているのが大きいです。

 

加工食品や冷凍食品など、どこで作っても同じ物は、輸送費のぶん田舎の方が高くなります。

 

服や靴・カバンなどにしても、ユニクロやしまむらは相当安いですが、都会と比較して安い値段かと言われれば、基本同額になります。

 

ここでは給与水準が低い分、相対的に田舎の人がユニクロの服を買う場合、都会の人より割高な買い物になります。

 

しかも、今ではネット通販が台頭しており、都会の店舗で売っている値段以下で、かつご丁寧に送料無料で自宅まで持ってきていただくことも可能です。

 

田舎の小売店は、ネットを使えないお年寄りによって支えられています。

 

 

人によっては田舎のメリットを享受できる!

 

以上、8項目を述べてきましたがいかがでしたでしょうか。

 

いろいろと反論がある人もいるかもしれません。

 

しかし、経済的観点から見た場合、明らかに田舎住みは不便です。

 

 

ただ、空気が良く健康に良い(実際田舎に住んで花粉症が治った方も私の周りにいらっしゃいます)ことは確かです。

 

満員電車で人と密着することもありません。

 

犯罪に巻き込まれることも、都会よりは確率は低いです。(熊に襲われる確率は上がります。)

 

 

田舎の愚痴をいろいろ吐いてきましたが、田舎住みのメリットは結構あります。

 

パソコン(インターネット)や農林水産・畜産業で生活費を稼げるのであれば、労働時間の制約からの解放とその他メリット・デメリットを合わせて考えて、田舎住みの方がメリットが大きい、という方もいらっしゃるかもしれません。

 

この記事が田舎住みを検討している方・田舎にUターン・Iターンしようと考えている方の参考になれば幸いです。


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