とうとう介護がやってきた!!

介護

どうも。

 

先日FP1級の受験が終わってホッしている暇もなく、いろいろと困難なことが身に降りかかっている、管理人ことa-kazooです。

 

前に書いてはいませんが、実は管理人の父親が脳梗塞で昨秋から入院しておりました。

 

脳梗塞の際、右半身にマヒ・言語障害(他人の言うことは理解できるが話せない)が残り、そのリハビリをずっと続けていました。

 

入院時の世話は母親がしていて、特に管理人が何かする、みたいなことはありませんでした。

(強いて言えば、健康保険や介護保険の手続きぐらいでしょうか。このことについては別途ほかの記事で書きます。知っとかないと金銭的にかなり損します。)

 

在宅介護?施設介護?あなたならどうする??

懸命のリハビリ虚しく、さらには80代と高齢なことから、リハビリを打ち切るという病院内でのカンファレンスの結果が出ました。

 

突然に「来月中頃までに介護先を決めてください!」という、無情なる看護師の電話が仕事中にかかってきました。

 

「いきなりかよ!?しかも1ヵ月で決めろって時間短すぎねっ??」

 

と怒り新党を結成しようかとも考えましたが、今日のところは止めておきました。

 

国の介護指針と世間の一般的な考えとして、在宅介護が普通だと思います。

 

在宅介護が一般的な理由として、

 

①施設入所はお金がかかる

②施設があっても大量の介護難民が入居待ちしていてなかなか入居できない

③世間の考えとして親の面倒は子(&配偶者などの親族)が見るべき風潮がある

 

があると思います。

 

特に②の理由で泣く泣く在宅介護をしている方も結構いると思います。

 

我が家でも在宅介護を検討しましたが、結局断念しました。

 

その理由として、

 

①母親が高齢&体調悪で介護ムリゲー

②管理人も遠くで働いている&兄弟なし

③運よく施設が見つかった(ケアマネージャーに感謝)※要介護度4の認定

 

がありました。

 

特に③は突然降ってかかった幸運でした。

 

当初はお金がかかる(10万円程度)ことから、母親いわく「家で介護した方がお金もかからなくていい」という方向性でした。

 

しかし、母親の体調が優れず、管理人としては施設入所の方が良いと考えていました。

 

というのも、どちらも80代と高齢なうえ、お互い体調も万全ではないので、共倒れの危険性があることを危惧していたからです。

 

ちなみに管理人が考える在宅介護のメリットとして、

 

①片方が施設入所すると話し相手がいなくなり認知症になる可能性⤴︎のため、なるべく2人でいた方がいい

②介護の一旦は家族でするため(例:オムツ交換など)施設入所よりはお金がかからない

 

の生活面と経済面のメリットが1点ずつあると思われます。

 

しかし、老老介護を考えた場合、今の健康状態でずっといられるはずもなく、お互い歳をとります。

 

そうすると共倒れで結局あとあと生活面・経済面共に高くつくことが多いかと思われます。

 

在宅介護と施設介護は一長一短ですが、こと老老介護の場合はあとあとのことを考えれば施設入所の一択になると管理人は思います。

 

 

介護で一番やってはいけないこと

日本国の介護のピークは2042年以降と言われています。

 

 

在宅医療・介護に係る背景

◯65歳以上の高齢者数は、2025年には3,657万人、2042年にはピークを迎える予測(3,878万人)。

 

出典:厚生労働省HP 「在宅医療・介護の推進について」より一部抜粋

 

今でさえ介護は医療問題(公立病院の再編など)・老後資金問題(いわゆる2,000万円問題)と並びトップレベルの社会問題ですが、介護はこれからが本番です(というか全部がこれからw)。

 

しかし、介護に直面した際に一番やってはいけないこととして、

 

①正義感をもって

②介護離職をし

③実家に戻って

④自分一人で

 

介護をすることです。

 

①〜④それぞれについて説明します。

 

①正義感をもってはいけない!

 

これは自分の気持ちというより、社会がそうさせているのでは?と管理人は思います。

 

確かに親の介護は原則子供(&親族)がみるのが筋といえば筋ですが、そんな簡単な話ではありません。

 

昔はそれで良かったかもしれませんが、今は状況が違います。

   昔          今

60代でほとんど死ぬ⇨人生100年時代

子供がたくさん⇨ひとりっ子たくさん

子供は家を継ぐ⇨子供は都会に行く

 

昔は今より寿命が短く、成人しても実家で暮らす子供が多かったため、現在のような深刻な介護地獄にならずに済んでいました。

 

仮に介護に突入しても、介護する期間も短く、家で介護する人もたくさんいるので、お金を払って介護を外注(施設やヘルパーに頼む)するようなことは基本お金持ちがすることでした。

 

こういった昔の介護状況を、今の介護状況にリンクさせようとしても、時代が違い過ぎてムリなのです。

 

よって昔から引き継がれてきた介護の伝統(マインド)を受け継ぐ必要はありません。

 

今の時代は外注がベストな選択肢になります。

 

②介護離職をしてはいけない!

 

これは介護離職せずに済む企業と離職せざる負えない企業と分かれますが、ここでいう介護離職とは、お金を稼ぐ状況を失ってはいけない、ということです。

 

経済的側面も当然ありますが、最大の理由は社会との繋がりが途切れることになってしまうからです。

 

管理人と同じように無職期間を過ごしてきた人ならば分かってくれると思いますが、この状況は本当に孤独感や焦燥感に苛まれます。

 

親の介護だけしていると、なんのために頑張っているのか分からなくなる人もいると思います。

 

そのうち親が憎くなって介護殺人に及んだり、介護うつになってしまうかもしれません。

 

また、仮に親が死んで介護から解放された時、何が残っているのでしょうか。

 

当然今のご時世であれば、介護経験・家事経験を活かしていろいろな仕事ができると思います。

 

しかし、社会との繋がりというのを介護が終わった時から改めてイチから作っていかなければなりません。

 

③実家に戻って介護してはいけない!

正義感をもって介護離職をし、さらには実家に住所を移して介護・・・

 

これは経済的には最悪です。

 

というのも、世帯所得によって介護保険で使える介護サービス費の限度額が変わってくるのです。

 

仮に実家に戻ってきて、介護をしながら働いていたとしても、介護保険においての世帯所得では、親の年金額等と合算されます。

 

よって、正義感をもって実家に戻ってきたばっかりに、本来受けられたはずの介護サービスが受けられなくなる可能性があります。

 

また最悪の状況を想定すれば、生活保護を受けるという手段も残されていますが、働ける年齢でかつ健康な人が同じ世帯にいると、生活保護は受けずらくなります。

 

しかも精神衛生上、介護する時だけ実家に戻る方が健全な介護生活が送れるような気がします。

 

④自分一人で介護をしてはいけない!

 

介護をするにしても、よほどの大金持ちでない限り介護保険サービスを利用することになります。

 

この制度は、本来10割負担のところを1割負担(所得によっては2割・3割負担)で利用できる保険サービスです。

 

この制度を利用するにあたり、まずは実家がある市町村(広域連合)に申請をする必要がありますが、これもまた何も知らない人にとってみれば面倒な手続きです。

 

申請もめんどくさいに加えて、遠方に住んでいる場合いちいち自腹で交通費を払って役所等へ行く必要があります。

 

しかも申請すれば終わりではなく、要介護度を決める際の立会いや介護計画やサービス費を見積もったりするケアマネージャー(介護支援専門員)とのやりとり、入院していれば医者や看護師等とのやりとりも発生します。

 

それに加えて、介護サービスを受ける業者(デイサービス業者や施設)のところに自ら出向いて、介護サービスの申し込みをしなければなりません。

 

そしていよいよ介護サービスが使えるようになっても、(病気等もっている場合)病院への付き添い、施設への見舞い(施設入所の場合見舞いの際にある程度身の回りの世話も必要、衣類の洗濯とか)介護保険(&医療保険)の還付申請などなど・・・

 

やること満載です!!

 

これらを一人でやるのは相当しんどいので、積極的に公的機関等の助けを借りましょう!

 

手続き方法は当然に教えてもらえるのみならず、担当者に話を聞いてもらうだけでも精神衛生上メリットがあります。

 

相談できる公的機関等として、

 

①市町村役場

②地域包括支援センター

③社会福祉協議会

 

などがありますので、介護対象者がお住いの地域の該当箇所に連絡してみてください。

 

とりあえず話だけ聞いてみるでぜんぜん構いません。管理人もそうでしたが、とりあえず・・・から次の一歩が始まります。


 

公的機関等のイメージができない場合、下記の概要図をご覧ください。

<地域包括ケアシステム概要図>

 

出典:厚生労働省HP(平成28年3月 地域包括ケア研究会報告書より)

 

 



<介護保険適用で受けられるサービス一覧>

WAM NET サービス一覧/サービス紹介

出典:独立行政法人 福祉医療機構 総合情報サイト

 

 

管理人の介護生活はまだまだ始まったばかりですので、随時参考になる情報が得られれば当サイトで発信していきたいと思います。


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