【書評】働き方2.0 VS 4.0 【橘玲 著】

転職・起業

どうも。

 

今日から令和ですな。

とりあえず・・・祝・令和!!

 

素晴らしい日なのは間違いないのですが、

元号の改定で今一番ハラハラしているのはシステム屋さんでしょうか?

 

先日も銀行ATMで令和元年(西暦2019年)とシステム上処理されるところを、平成元年(西暦1989年)で処理されて、トラブっているというニュースを見かけました。

(実質的なトラブルはなく処理自体は適正になされたようです。)

 

それはさておき、平成に引き続き令和においても、就活を控えた学生や現役社会人がもっとも気になるトピックとして、働き方改革があるのではないでしょうか?

 

この日本においての働き方改革は、一見良い方向に進んでいると思われがちですが、あくまで正規労働者と非正規労働者の中でのやりとりに終始しています。

 

もっと広い枠で「働く」ということを捉えることが、政府の進める働き方改革に終始することなく、自分自身の働き方改革を進める手助けになると思います。

 

そんな時に手にとって欲しい本が、今回ご紹介する「働き方2.0 VS 4.0(不条理な会社人生から自由になれる)」です。

 

ここが変だよ日本人 働き方改革

橘玲氏は、この著作以前にもグローバルな視点から、以下の点を述べてきていました。

 

①正社員(=社畜)という身分制度があるのは世界広しといえども日本だけ

⇆世界的には完全に身分差別(=違法)

 

②合法的に解雇(通常は金銭解雇)ができないのは日本だけ

⇆世界的に金銭解雇が常識、その職種においての無能な人の解雇は当たり前

 

③サービス残業が常識と思っているのは日本人だけ

⇆世界的には完全に違法(契約違反ですぐに訴えられる)

 

④日本の会社で新規事業を立ち上げる時、正社員が中心となって事業立ち上げをする(ゼネラリスト集団=時間がかかる=残業の嵐)

⇆世界的にはその道のプロを他社からヘッドハンティングしてくる

(プロフェッショナル集団=経験済み=スムーズにコトが運ぶ)

 

日本は世界的に見ても、従業員の働き方については後進国となっていて、それがアメリカや中国、ヨーロッパなどの企業に市場を奪われる事態となっています。

 

さらには、諸外国での優秀な人材も、日本企業には応募してきません。

 

終身雇用・年功序列崩壊で社畜は確実に減少

理由は、まず①賃金が低いことが挙げられます。

 

ファーウェイという会社が新卒社員に対し、月給40万円を支払うというニュースが流れたことがありました。

ファーウェイの初任給月40万円が話題 「普通に就職したい」「優秀な人は流れていっちゃう」(2017.6.30)

出典:キャリコネニュース

 

しかし、世界的に見ればそれでも安い部類に入ります。

 

日本の新卒は、優秀であろうとなかろうと、大卒初任給は一律20万円程度です。

(若い頃は低賃金で丁稚奉公し、歳をとってから高給をもらう、という終身雇用を前提とした仕組みでの給料になります。)

 

外資系は月給40万円の代わりに、成果を出せなければ解雇となる可能性があります。

 

理由の2つ目は、②終身雇用はオワコン、という事実です。

 

①についても、終身雇用が大前提だからこそ成せる技です。

 

 

もはやこのご時世、入社の段階で終身雇用を約束してくれた会社でも、いつどうなるかなんて経済のプロや経営に従事している人でもわかりません。

 

概ね45歳以上の方にリストラの嵐が吹き荒れていることは、皆さんご存知の通りです。

 

日本経済新聞HP 早期退職 記事一覧

 

なので、「若い頃に苦労しておけば、今安月給でも管理職になって高給取りになれる!」という時代はもう終わってしまいました。

 

45歳でリストラ(早期退職勧奨)ということは、大学卒業後20年くらいで、ようやく自分がある程度の裁量権を持って、かつ、これまでの「若手時代の苦労の投資」分の資金を回収をしようとしている矢先にリストラです。

 

これでは若い人たちは、安月給のために会社に忠誠を誓って働くことはありえなくなります。

 

 

もう少しで年功序列制度が完全完璧に崩壊する感じですね。

 

最後に

解決策は、他の記事でも述べているように、

①複数の収入源を持つこと

②自分の商品を作って売れる能力の研鑽

 

ですね。(他の会社でアルバイトするのではなく)

 

また、自分の得意分野を見極めることも重要となります。

なんせ合格点の80点を取るためには、これが必要ですから。

 

また、雇用される働き方ではなく、独立する働き方も常に念頭に置かなくてはなりません。

いつクビになるか分からないし、クビになってもすぐに別の会社に雇用されるかどうか分からないし、何より人生の選択肢が増えます。

 

人によっては、フリーランス的な生き方の方がうまくいく場合もあるかもしれません。

 

でも全員が全員やれる!、気合い・根性出せ!は通用しません。

 

自分の努力・能力の他に、人脈や時の運というのも絡んでくるでしょうから。

 

 

好きなことや得意なことでしか稼げない、残酷な世界に今後我々は生きていくことになります。

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感想(1件)


 

これが良いことなのか悪いことなのか分かりませんが・・・


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