こんにちは。
今日は就労移行支援事業所について、書いてみたいと思います。
就労移行支援事業所って何?
就労移行支援事業所とは、身体・知的・精神に障害等を持っている人が、就労の機会を求めてスキルを磨く場になります。
主に障害者手帳をお持ちの方が対象ですが、自立支援医療(精神通院)制度のを利用している方は、手帳なしでも利用できます。
最大2年間(生きている間で、2年超えたら違う事業所でも二度と利用できない)、無料で利用できます。
就労移行支援事業所といっても、大きく次のタイプに分かれます。
①通常の会社員としての就労
②在宅ワーク
①について有名どころは「Litalico Works(リタリコワークス)」でしょう。
就労移行支援事業所の先駆け的な存在です。
②については現在増加中ではありますが、「manaby」などが有名どころではないでしょうか。
通常就労について
スキル向上の内容については、主に社会人としてのマナーから、WordやExcelなど基礎的な事務スキルを学ぶことになります。
工場などのガテン系を目指す方には、手先を使った部品の組み立てなどのスキルを学ぶことなります。
在宅就労について
これから発展していくとは思いますが、今流行りの在宅ワーク(リモートワーク)での就労を目指します。
スキル向上の内容について、
事務系についてはWord・Excel
WEB系についてはHTML & CSSやPhotoshopやIllustrator
を学ぶことになります。
管理人としては②の在宅就労に可能性を感じます。
メンタル不調の人は在宅ワークを
理由は、場所や特定の人間関係に縛られないからです。
就労移行支援事業所を利用する人の8割は精神に不調を抱えている人です。
メンタルに不調を抱えている人のほぼ100%の人は、人間関係構築スキルに問題があります。(本人と病気の特性により)
そういった部類の人は、会社員という生き方はそぐわないのではと感じます。
なぜなら会社員は組織の一員としての能力を求められ、たとえ特定のスキルが高くても会社内での繋がりは避けられないからです。
会社で働いたことがある人はご承知のことと思いますが、会社員はどんなにスキルが高くても業務を一人で進めることはできません。
会社内では様々な部署があり、
財務部や法務部、製造部、営業部など、
連携して利益を出していくことが求められます。
この部署間や同部署の人間とのコミュニケーションが円滑に取れなければ、業務を進めることができません。(横の繋がり)
しかも上司や後輩などの縦の繋がりも、業務を進める上で重要なウェイトを占めます。
こういったことを円滑にこなしていくスキルは、幼い頃からの積み重ねで磨かれていくのであって社会人になったからといってすぐにできるものではありません。
メンタル不調を抱える人は、遺伝的なものや人見知り・口下手・集団の中にいるのが苦手、などの特性により幼い頃からこのコミュニケーション頻度が少なく、コミュニケーションスキルが低いまま社会人になってしまいます。
これではコミュニケーションの濃密な連携(報告・連絡・相談)が求められる日本の会社においては、業務スキルを身につける以前にコミュニケーション不全に陥ってしまい心身の不調に陥ってしまいます。
最後に
ですので、人間関係は薄いままで業務が遂行できる在宅ワークは、精神に不調を抱えた人にとっては最適な働き方になると思います。
自分のペースで業務を進められることと、周りに気を使わずに業務を進められることが最大の利点です。
利用したい方の参考になれば幸いです。