どうも。
大学生についてはいよいよ就活本番を迎える時期になりますね。
社会人で転職したい方についても、まだ景気が良いと言われている今のうち(?)に転職することを強くオススメします。
今回は管理人が学生時代等含み、内定をもらった企業をもとに、会社を受けようかどうか迷ったら参考にしてほしい事項について書いていきたいと思います。
管理人が実力(&強運)で受かった会社(就活での複数内定含む)
某飲料会社(営業職)
〇〇グループ「〇〇協同組合」(総合職)
某インフラ会社(事務系職)
某士業事務所(事務系職)
部品製造会社(総務・経理)
※すべて正社員(無期雇用社員)
余談:正社員って実質60歳までの長期有期雇用なのだが、なぜか法律上は無期雇用w
①学科試験がある会社を受けろ!!
「面接だけのところが楽でいいじゃん!」
「学科試験面倒くさい!」
「今どきペーパーテストなんてやるの?採用は人柄だよ!人柄!」
とほとんどの人が思われていることだと思います。
しかし、管理人が入社した会社について(アルバイト含む)は、学科試験がある会社は人あたりが良い人ばかりで、人間関係が良好な会社でした。
逆に面接だけの会社というのは、いってみればヤンキー系や体育会系の人間が多くいる会社が多く、パワハラが横行している確率が高く「コンプライアンスって何?」という人たちがけっこういました。
さらには、パワハラ(っぽいこと)が起こると、古株の人たちは、「昔はもっとすごかったぞ!これくらい大したことない!!」と普通に言います。
逆に、このような人たちが少ない会社は、採用時ペーパーテストがある会社が多いです。
管理人が考えるその理由は下記になります。
❶コンプライアンス(法令遵守)の意識が強い
難易度はともかく、採用時に学科試験という面倒くさいハードルを超えてきた人たちが多くいる会社です。
なので規範意識が強く(学科試験は傾向と対策が立てやすいので、ルールどおりに従った奴が高得点)、ルールをなるべく守り周りに迷惑をかけないほうが得と考える傾向があり、人間関係でも波風を立てず過ごそう!という意識が強い(=コンプライアンス意識も強い)。
❷個人の上昇意欲がある
最近よく言われるように「一生涯勉強していかなければ生き残れない」時代になってきています。技術革新のスピードが速く、既存の知識や技術はすぐに陳腐化してしまうからです。
少なくとも学科試験を乗り越えてきた人たちは、ある程度の基礎学力があり、新しいことを学ぶための勉強の習慣がついています。
よって、仕事上でつまずいたとしても、先輩に聞くなり、本を読むなりして自分なりの解決策を見出していくことができる人間である確率が高いです。
仕事(商売)に完全な正解はないですが、勉強することにより正解の方向性はつかめるはずです。
また、社会人の大多数が勉強しないので、多少なりとも勉強しているだけでも、通常の社会人より抜きん出ることができ、転職等に有利になります。
②営業キャッシュフローがプラスの会社を選べ!
コンプライアンス意識が高く、まともな給料を支払う会社は業績も良いです。
業績が良いか悪いかは、黒字か赤字で判断してしまいがちですが、実はそれだけで判断してしまうのは危険です。
なぜなら「黒字倒産」という事例もあり得るからです。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
どういう現象か簡便的に書いてみたいと思います。
(複式簿記形式で記載していますが、わからない方は文章で理解してください。)
⑴100万円の現金を元手に念願の会社設立!そして商品として売るために、高性能パソコン50万円分の仕入をして、お金は3月10日に支払う約束をした。
現金 100 / 資本金 100
パソコン 50 / 未払金 50 →ツケ払い
⑵10万円の高画質テレビを10個仕入れ、100万円を現金で支払った
テレビ 100 / 現金 100 →この時点で現金0円
⑶売値1個15万円で3個売上げた(仕入30万円分のものを45万円で売上)
売掛金 45 / 売上 45 →売上げてもクレカで買われたので現金入金未だ0円
この時点で、売上45万円ー仕入30万円=15万円 →一応損益上は利益出ており黒字
⑷支払期日の3月10日が来たので、会社設立時に買った高性能パソコン分の50万円を支払う
未払金 50 / 現金 50 →現金全額テレビの仕入に使ったので現金残高0円!
★50万円が払えず資金繰りがショート(途絶える) → 倒産かも・・・★
支払いが滞れば当然相手先の信用を失います。
信用が失われれば、他の取引先や資金を貸し付けていた銀行などは、一斉に資金の回収にかかります。(銀行が金を貸し出す際は、一度でも不渡りを出したら全額回収を行って良いという契約を結んでいます。(債務不履行→期限の利益の逸失)
営業キャッシュフローが良好な状況とは、日常的な営業活動によって発生するキャッシュ(現金)の入金・出金の合計がプラス(入金額が出金額を上回る)になっている状態です。
商品・サービスを売り上げた場合、現金で売上げたときはその時点でキャッシュインになります。
しかし、ツケ払い(掛売上)をした場合、すぐにはキャッシュインにはならず、基本翌月まで待つことになります。
そうすると、キャッシュインにタイムロスが生じて、キャッシュがあまりなかった場合、今月の他の支払いが苦しくなります。
また、翌月にキャッシュを回収できればいいのですが、「来月払います!」という約束を破り、バックレ(夜逃げ)てしまう場合もあります。
その場合も同じく、キャッシュがあまりない状態になってしまうので、資金繰りは苦しくなります。
同じようなことが何件か続いたり、大口(売上額が大きい)の得意先が倒産とかしてしまった場合は、資金ショートしてしまう可能性があります。
ですので、営業活動によるキャッシュフローがプラスになっていることが、うまくいっている会社の必要条件になります。
下記がキャッシュフロー計算書の雛型になります。
※キャッシュフロー計算書には、直接法と間接法という表示形式がありますが、間接法は複式簿記の非現金支出(減価償却費とか)という概念を理解していないと分かりづらいので、直接法で表記します。
キャッシュフロー計算書(直接法)
a-kazoo株式会社 平成31年3月31日 (単位:円)
Ⅰ営業活動によるキャッシュフロー |
営業収入 100 |
仕入れによる支出 △70 |
小計 30 |
法人税等の支払額 △9 |
営業活動によるキャッシュフロー 21 |
Ⅱ投資活動によるキャッシュフロー |
固定資産の売却による収入 200 |
固定資産の購入による支出 △210 |
投資活動によるキャッシュフロー △10 |
Ⅲ財務活動によるキャッシュフロー |
借入金による収入 70 |
借入金の返済 △40 |
財務活動によるキャッシュフロー 30 |
キャッシュの増減額 41 |
キャッシュの増減額期首残高 19 |
キャッシュの期末残高 60 |
オレンジ色の部分が営業活動によるキャッシュフローになります。
この雛型の場合、プラスになっているので今現在はキャッシュの心配がない会社になります。
余計なワンポイント知識
さらにキャッシュの状況を把握する指標として、フリーキャシュフロー(FCF)というものが存在します。
これはその名のとおり、フリーのキャッシュ(=自由に使える自由な資金)という意味です。
この金額が大きければ大きいほどキャッシュに余裕がある、ということになります。(=違った見方をすれば将来に向けて投資をしていない、ということになりますが、ここは難しいので割愛)
計算式
FCF=営業活動によるキャッシュフロー + 投資活動によるキャッシュフロー
手っ取り早く理解したい人は・・・↓
[amazonjs asin=”4798050792″ locale=”JP” title=”図解入門ビジネス 最新キャッシュフロー計算書がよ~くわかる本第3版”]
営業キャッシュフローの状態について、上場企業や資本金5億円以上or負債200億円以上の会社は、一般公開向けに経営成績や財務状態などを開示しなければなりませんので、すぐに調べられます。しかも無料!↓
それ以外の会社は、原則開示義務はありませんので、その際は、帝国データバンクより情報を調達します。ただし有料になります。(日本全国すべての会社があるわけではありません。)
キャッシュフロー計算書の見方については、またの機会に記事にしてみたいと思います。
③自社ホームページがある会社を選べ!
今どき自社ホームページがない会社など存在するのでしょうか?
実は普通に存在するのです・・・(特に地方では)
若い人ほど、何か調べたいことがあればまずはネットを使って調べます。
いきなり図書館や本屋にいって、文献を探す人はまずいません。
自社を知ってもらう確率が高い自社ホームページを作らずして、きちんとした経営ができていると言えるのでしょうか。
テレビCMでも流れていますが、下記動画のようなツールを使って、今は簡単に無料でホームページが作れる時代です。
作ったことのない方はサクッと作ってみましょう!↓
出典:Wix公式ブログ
こういった経営努力を怠っている会社は、自社の業績が悪い理由を、
「お前ら従業員の努力が足りないからだ!」
「アベノミクスが悪い!」w
などと気合・根性・政治のせいにしてしまいます。
そのうち潰れる会社なので、間違っても入社しないようにしましょう。
最後に
就活している方は、「早く会社を決めないとみんなから取り残されてしまう!」「早く就職してお金を稼がないと生活が・・・」という不安に苛まれることでしょう。
しかし、表面上の良さ(高額の月給、職場の明るさをやたら強調etc)にばかり気を取られてしまい、焦って会社を決めてしまうと、ブラック企業を掴まされる可能性が高いです。
せっかく苦労して内定をもらったとしても、数カ月で退職してしまうような会社なら、今現在の就職活動の苦労は水の泡になってしまいます。
表面上の耳障りが良い情報に迷わされずに、自分自身が納得いく形で会社を選んで内定を勝ち取っていきましょう!
皆さまの参考になれば幸いです。